第12章 ー雄英体育祭・障害物競走ー
「雄英体育祭!!
ヒーローの卵たちが我こそはと
シノギを削る年に1度の大バトル!!」
プレゼントマイクの司会進行の元
1年生の会場入りが始まるー
「ヴィランの襲撃を受けたにも拘わらず
鋼の精神で乗り越えた奇跡の新生!!…
ヒーロー科1年A組だろぉ!!!」
その声とともに歓声の中ゲートをくぐると
観客席は大勢の人で埋め尽くされている
「わぁぁぁぁぁ…ひ、人がすんごい」
『たしかに凄いね…ってデク君大丈夫?』
あまりの人の多さに顔面蒼白な彼
緊張するのも分かる…
でもこの大勢が見てる中自分の力が
発揮できるかと思うと胸が高鳴ってしまう
「選手宣誓!!1-A 爆豪勝己!!」
18禁ヒーロー"ミッドナイト"が壇上で
鞭を手に代表生徒の名を呼ぶ
入試トップの彼が呼ばれたのは納得するが
ちゃんとした事を言えるのか不安しかない
「せんせー……俺が1位になる」
その言葉に会場全員が
ざわついたのは言うまでもない