第12章 ー雄英体育祭・障害物競走ー
あれから2週間が過ぎー
待ちに待った体育祭の日が来た
この日に向け皆個性の特訓に
力を注いで来ているだろうー
そして今日は公平を期すために
コスチュームの着用は不可らしく
指定の体操服での参加だそうだ
「皆準備は出来てるか?!
もうじき入場だ!!」
1-Aの控え室の入り口で
張り切っている天哉君の姿
そろそろ始まる開会式に向け
皆が入場ゲートへ行こうとする中
「緑谷」
轟君がデク君を呼び止める
何故呼び止めたかなんて
この間の彼を見てれば予想がつく
(皆が今日は本気でいる……
今後の為にも負けられないな)
私は2人のやり取りを最後まで見ずに
髪を結びながら控え室を後にした