第10章 ー臨時休講ー
『ん…ふ…』
何度も何度も角度を変えながら
息継ぐ暇も与えない責めるようなキス…
酸素を求めようと口を開けば
彼の舌が私の舌を絡めとって離さなくて
『…んん……やっ…』
抵抗しようともがけばもがくほど
彼の押さえつける力が強まった
苦しいー…
酸素が足りなくて思考も回らず
抵抗する力も上手く入らないー
「は……キスだけでその顔かよ」
口を離し見下ろしながら言う彼は
普段と違って艶めいた表情をしている
『も…はな…して』
「そんな顔で言われても説得力ねぇよ」
その直後また繰り返される深い口付け…
そしてそっと私の胸の上に彼の手が触れる
さっきまで急いで上を着た時に
下着をつけていなかったのを思い出す
「はっ…つけてねぇのかよ…」
守るものがなくて…
服の上からでも感じる強い刺激
『ゃ…ぁ……んぅ…』
こんなことをされて嫌なはずなのに
どんどん押し寄せる快楽に力が入らなかった