第10章 ー臨時休講ー
『洗い物済んだし…
お風呂でも入ろうかな』
お風呂を溜めながら
長い髪を軽くお団子に結ぶ
(長風呂しないようにしなきゃな
…先生にまた怒られちゃう)
ピンポーンー…
お風呂に入ろうと上を脱いだところで
インターホンがなり慌ててパーカーだけ着る
玄関モニターを見ると
何故か帰ったはずの勝己がいた
『どうしたの?』
「話あるから入らせろ」
ドアを開け勝己に尋ねると
彼は私の了承を得る前に入ってくる
相変わらず自分勝手な人だ
『それで、話って?』
既に座ってた彼の前に座りながら尋ねる
「てめぇ…昨日脳無と互角に
戦ってたってのは本当か?…」
そういった彼の目はかなり真剣なものだ
『…互角でもなんでもないよ
私はただ相澤先生を連れて逃げただけ』
「嘘つくんじゃねぇ!!
クラス連中が話じゃてめぇの個性が
違うって聞いたぞ…俺を騙してたのか」
そう言われ何も反論出来なかった
皆を…勝己を騙していたのは事実だ