第10章 ー臨時休講ー
「うっめぇー!!」
「店の飯みてぇだ、これ!!」
ご飯の準備が出来てからすぐ
がっついて食べる上鳴君と切島君
それに比べて勝己は食べ方が
落ち着いていて綺麗だー
(本当…ギャップしかないんだから)
先程も調理の手伝いを冗談で言ったが
手際よくする様を見て驚いたとこだ
そして食べながら昨日の事件について
皆で何があったか報告会が始まる
「俺は八百万と耳郎の3人で
山岳ゾーンに飛ばされたけど…
俺の活躍で余裕だった!」
そう自慢げにはなす上鳴君の横で
小さく笑ってる残りの2人
何でか分からない私はただ首を傾げる
「俺と爆豪は倒壊ゾーンで
十数人と戦っただけだったな」
「あんな三下肩慣らしにもならねぇ」
不満そうにそういう彼だが
きっとみんなが強すぎたせいだと思う
『でも本当…皆無事でよかった』
あの時の私の頭には相澤先生の事だけで
もしクラスの誰か一人でも欠けてたらと
考えただけでも恐ろしくなった