第10章 ー臨時休講ー
『ふふ…嘘が下手だよ』
「うっせぇな…もう身体平気なのかよ」
彼の嘘に思わず笑ってしまう
言い方は乱暴だけど心配してくれてたのだろう
『うん、もう大丈夫だよ』
そう言うが彼の表情は更に険しくなる
「…俺があの場に行くのが遅かったせぇだ」
そう言って唇を噛み締める彼
またここでも私のせいで苦しめてるのかー
私はそっと爆豪君の頬に手を添え
コツン…と額を合わせる
『私はこの通り元気だから…
心配してくれてありがとう、勝己』
「///別に心配してねぇ!!」
『はいはい…ほら暇なら
ご飯作るの手伝ってよ』
顔を赤くして悪態つく彼が可愛く見えて仕方ない
この間は翻弄されたが、今日はあたしの勝ちだ
そして勝己が手伝ってくれたお陰で
早めに準備出来たご飯をテーブルへ運ぶ
リビングへ行くと残りの2人は
アクション映画を見て盛り上がっていた