第8章 ーUSJ襲撃ー
『先生!相澤先生!
待ってて、すぐ助けるからー…』
腕の中の血だらけの先生は返事もなくて
私は過去を思い出し不安に駆られる
「おい!あれ神無月じゃねぇか!?」
「椿紗ちゃーん!おーい!」
下から聞こえるお茶子ちゃん達の声
手を振ってるということは、
さっきの黒霧の敵はいないということ
ーでもそこには13号先生も倒れていた
ゆっくりと皆の元へ降り立ち
相澤先生をそっと寝かせる
「神無月、その翼ー
『説明は後!他の応援は!』
「さっき飯田君が走って呼びに
行ったからそろそろだと思うけど…」
(この怪我じゃ…待ってる暇はない)
『皆、今から私動けなくなると思う…
あと今からする事相澤先生には言わないで』
「え?!神無月ちゃん、どう言うこと?!」
私の個性で皆がざわつく中
先生の横に膝を着き顔を近付ける
(今の体力でどこまで治せるか
分からないけど…渡せるだけ渡します)
そして先生と唇を重ね
今与えれる私の全てを捧げる
身体から徐々に力が抜けていくのが分かる
そして意識が薄れていく中薄らとー
先生の目が開かれたような姿を最後に気を失った