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【ヒロアカ】〜復讐に囚われた天使〜

第1章 ー両親の願いー



家に帰り着くと笑顔で迎えるママの姿
でも私の顔を見て一瞬でその笑顔が消える

すぐにパパを呼びさっきの出来事を話すと、
私は家に残され2人は近くの病院へ向かった

それからどれくらいの時間が経っただろう

玄関で2人の帰りを泣きながら待つ
辺りは真っ暗で私1人取り残されてる気分だ

そして漸くガチャっと音がして開くドアー

『パパ…ママ…』

「…椿紗、おいで」

優しく手を広げるパパの胸に飛び込むと、
安心した私は堰が切れたように泣き喚いた


「落ち着いたか?」

ーコクッ

「椿紗に一つだけ聞きたい事が
…あるんだけどいいかな?」

『……うん』

「男の子が落ちた後…
その子の足に何かした?」

そう話すパパの顔はいつもと違って真剣で

『…大きい怪我で…怒られるのや、だから
ママの子だから…治せるかもって思って
ずっと手を当ててお願いしてた…』

その話を聞いて悲しそうな顔のパパと
静かに泣き始めるママの姿ー

「そっか…椿紗も怖かったよな
よく頑張った、いい子だ」

そう言って抱きしめてくれるパパ
でもその腕は微かに震えていたー
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