第7章 ー予兆ー
それから食堂にいた生徒達が
一斉に避難を開始し通路はパニック状態
私もその波にのまれ
気付けば3人とはぐれていた
「皆さんストップ!!ゆっくりゆっくり!」
「ちょ、落ち着けって!!」
少し先でこのパニックを何とかしようとする
切島君と上鳴君の声が聞こえてくる
私も何とか近くへ行こうと人混みを
進もうとしたが右頬に感じた衝撃ー…
『つっ…』
「おい、神無月大丈夫か?!」
右頬を抑え涙目になってるところで
名前を呼ばれた方を見ると爆豪君がいる
人を掻き分けこちらに来てくれた彼は
私の右頬を見て小さく舌打ちする
(え、何で舌打ち)
そして彼に"こっち来いと1番端の方まで
連れて行かれ、さっきよりだいぶ楽になった
『爆豪君…ありがとう』
「お前チビ過ぎんだよ」
(確かに盛って150しかないけど…)
文句を言おうと彼の方へ向きなおると
思ったより近くにあった顔に赤面する
『……つっ//』
今更だが私が潰れないようにしてくれてる様でー
私達の体制は俗にいう壁ドン状態だった
『ご、ごめん…爆豪君』
「ぅっせぇ……喋んな……っ?!」
相変わらず悪態をつく爆豪君だったが
強い衝撃が来たのかー
支えていた腕が曲げられだと同時に
私の唇に微かな温もりを感じた