第7章 ー予兆ー
「?!わ、悪ぃ」
(//!?…今…キス…)
お互い口を抑え、赤面状態でー
気付けば騒動は落ち着きはじめていた
結局原因はマスコミが侵入らしい
その後は何事もなく無事に一日の授業が終了した
そして委員長には今回の騒動で
活躍した天哉君がなることに決まった
『…//………あー…』
私はと言うとあの時の出来事が頭から離れず
思い出しては赤面を繰り返している
「……おい」
『…ばば、爆豪君//』
"ツラ貸せ"それだけ言うと
私の荷物を持ってスタスタ歩いていく
校舎を出てからもずっと無言の彼と
その後ろをただ付いて行く私
これは送ってくれている…のだろうか
ひとまず相澤先生に連絡だけ入れると
また"おい"と彼に呼ばれた
「その…昼間の事だけどよ」
やはり昼間の話の為だったとわかり
怒られる前に先に何かを言わなければと焦る
『あ…あれは事故だよ、事故
だからノーカンってやつ…』
バタバタと手を振りながらそんな事を言うと
何故か爆豪君の表情がいつもの怒り顔になる
「あぁ?お前えらく嫌そうじゃねぇか」
『え?!嫌とかじゃないよ!
ただ初めてだったから…』
「そんなん俺もだわ!!」
そう言う爆豪君は顔が怒っているのに
耳まで真っ赤だからいつもより怖くない