第6章 ーある日の放課後ー
それから時間もあまりないということで
皆で向かったのはファミレスだった
(は、初ファミレス…)
今まで友達とどこかに遊びに行くという事が
無かった私にとって放課後出掛けるのも
ファミレスも全てが初体験でワクワクする
そして店員さんに案内されたのは
一番奥の広い席で私の隣には上鳴君と切島君
ちなみに今回参加してるのは約クラスの半分だ
「神無月何にする?」
メニューを広げながら聞いてくれる上鳴君
『こういう所初めてで
オススメとか…ある?』
「え!?椿紗ちゃんファミレス初めてなん?!」
少し離れたとこから身を乗り出すお茶子ちゃん
彼女にそう言われ、思わず顔が赤くなる
『私前居たところ田舎だったし…
友達と出かけたことなかったから…//』
「てことは今どこ住んでんの?」
『学校の近くで1人で暮らしてるよ』
そう言うと何故か皆の目が一気にこっちへ向く
「神無月の部屋…禁断の…」
1人に関しては相変わらず
厭らしい考えがダダ漏れだが…