第5章 ー彼の過去・私の個性ー
「とりあえずこれ以上他に
バレないように気を付けろよ」
ご飯を食べ終わり玄関先で
靴を履く先生に再度念を押される
『ぅ…分かりました』
「…あと夕飯…助かった」
『あ、あの良かったらたまに…
一緒に夕飯食べて貰えませんか?
やっぱり1人の食事は…その』
口篭る私の頭の上にポンと手が置かれ
優しく頭を撫でられる
「また、美味いのを頼む」
そして先生は"また明日の朝"と
それだけ言って帰っていった
私は先生に撫でられた頭を抑え
これからの楽しみが増えたことに嬉しくなった