第4章 ーヒーロー基礎学ー
「もう帰っても大丈夫なのか?」
2人で医務室を出て
教室に戻る道そう尋ねる彼
『うん、相澤先生に挨拶だけして帰るよ』
「なら送る」
その彼の発言に驚きが隠せなかった私に
彼は"身体が心配だから"という
普段は無表情で掴めない彼だが
中身は優しい人なんだろう
『わざわざありがとう
じゃあ先に教室行ってて?
相澤先生に挨拶したらすぐ向かうから』
「ああ、待ってる」
そして教室に向かう彼と分かれ
私は先生のいる職員室へ向かった
ーーーー…
職員室で珈琲を飲んでいた先生に
事情を説明し、帰りのことを伝える
すると帰宅後の連絡をするようにだけ言われた
(相澤先生も普段無気力で何考えてるか
分からないのに凄く心配性で優しいよね……)
轟君と相澤先生の顔を浮かべながら
似てるなーなんて考えながら約束の教室に急いだ