第4章 ーヒーロー基礎学ー
「これは…どういうことだい」
暫くしてデク君の怪我を見た
リカバリーガールは驚いている
『彼の傷は……私の個性で治しました
軽い骨折程度までは触れるだけで治せます
それ以上の大怪我は私の体力を相手の体内に
口移しで流し込むことで治せます…』
「私以上の治癒力の持ち主がいたなんて…
「リ、リカバリーガール
…彼女の本当の個性は僕と相澤君だけしか
今のところ知らないのでどうかご内密に…」
そしてオールマイトが昨日の話を掻い摘んで
彼女に説明してくれたお陰で納得して貰えた
「でもあんたその力も多用するんじゃないよ
他人の心配ばかりじゃ身が持たないからね」
『あはは…気を付けます』
リカバリーガールに強く念を押されたとこで
医務室をノックする音が聞こえる
"失礼します"と言って入ってきたのは轟君だ
「すみません、神無月は……」
『轟君?』
「あ、目が覚めたのか…
さっきはすまなかった」
『いや、気にしないで大丈夫だよ
逆に私は轟君が個性使ってくれたから
勝負には勝ったつもりでいるし』
俯く彼にそう言うと
"それなら次は勝つ"と小さく笑った