第4章 ーヒーロー基礎学ー
**椿紗side**
ーー……。
『ん……、ぃっ…た』
目が覚めたと同時に後頭部に感じる鈍い痛み
「おや、目が覚めたかい?」
「西田少女!」
『…ここ、は?』
目の前にいるのは看護教諭のリカバリーガール
そしてさっきまで授業をしていたオールマイト
「君は演習中に頭を強打して気絶したんだよ」
そう言ったオールマイトの顔は申し訳なさそう
『先生、あれは避けれなかった
私の落ち度なんで気にしないで下さい』
微笑みながらそう言うと隣から寝息が聞こえ…
そこには傷だらけの痛々しいデク君の姿
『デク君、治療まだされてないんですか?』
「この子は怪我が多すぎてね
一気に治癒してやれないさね」
リカバリーガールの個性は
治癒力の活性化で怪我が大きい程
…それに伴う疲労が大きいらしい
『オールマイト…昨日の話ですが
リカバリーガールにはお話されても大丈夫です』
「神無月少女、まさか…」
そして私はデク君に近づき
彼の身体に触れ個性を発動した