第4章 ーヒーロー基礎学ー
**轟side**
目の前に倒れてるのは先程まで
体術のみで俺と対等に闘っていた神無月
個性を使わないと言った直後なのに
攻撃を食らうと反射的に発した俺の冷気を
彼女は咄嗟に避けようとして強く頭を打ちつけた
「おい、神無月!?!」
耳元から聞こえる"ヒーローチームWIN"の声
でも俺はそれよりも意識を失った
目の前の彼女の事しか見えてなかった
「轟、神無月さんは…
「ただ気を失ってるだけ、だと思う」
ピクリともしない彼女は
結局そのまま搬送用ロボに運ばれる
「轟少年、彼女なら大丈夫だ
さぁ、モニタールームに戻って好評をしよう!」
運ばれる彼女が気になりながらも
オールマイトに連れられモニタールームに向かう
(…あとで医務室へ行くか…)
そう決めた俺はとりあえず
今の授業に意識を集中させた