第4章 ーヒーロー基礎学ー
「先生ヤバそうだってコレ!」
「双方…中止…
目を瞑ったままの耳に届いた
先生の切羽詰まった声と建物に響く衝撃
「ヒーロー…ヒーローチームWIIIIIN!!!」
その声とともに1回戦目が終了を告げる
勝ったのはヒーローチームなのに
画面には勝った方が地面に倒れていた
それからデク君は搬送用ロボに
保健室へ連れて行かれ…
残りの3人に対する好評の時間
今戦のベストは飯田君だと言うオールマイトが
何故かをみんなに尋ねる中、真面目そうな女子が
手を挙げ淡々と皆の評価をしていく
(的を得てるけど…言い過ぎ…)
「よーし、では場所を変えて第2戦を始めよう!
今の好評をよく考えて訓練に挑むように!」
そして2回戦目に選ばれたのはBとI…
私たちのチーム、そして相手は
推薦入学者の轟君と複製腕の障子君だ
「尾白くん、神無月さん!
私ちょっと本気出すわ!
手袋もブーツも脱ぐわ!」
「うん…」
やる気満々という感じで脱ぎ始める彼女
それをなんとも言えない顔で見てる尾白君
(このチーム大丈夫、かな…)
そして耳に着けた小型無線から聞こえる
先生の開始の合図とともに2回戦目が始まった