第4章 ーヒーロー基礎学ー
モニタールームは同ビルの地下にあり薄暗い
「さぁ君たちも考えてみるんだぞ!」
ヴィランチームが入って5分後
ヒーローチームのデク君達が建物に入っていく
彼らがだいぶ進んだ所でヴィラン側のー
爆豪君の奇襲攻撃が降りかかる…でも
デク君がお茶子ちゃんを抱え避けていた
それからというもののデク君の最初の反撃以外
爆豪君の一方的な攻撃ばかりで彼の姿はボロボロ
『これはもう完全に私怨丸出しじゃない…』
いつまでも個性を使わずボロボロにされるデク君
なぜ使わないのか、前回の体力テストの時も
指を痛めていたのを見ると、彼はまだ力を
コントロール出来てないのだろうか……
「爆豪少年ストップだ!!」
オールマイトのその声の直後
大きな爆音と部屋に来る衝撃ー
「授業だぞ、これ!」
「緑谷少年!!」
モニターには大破された部屋の内部…
そこには何とか避けたであろうデク君の姿
(もうボロボロだよ…)
それからまたも先頭を続ける2人だけど
個性をフル活用して闘う爆豪君と
個性を使わないで闘うデク君とでは力の差は歴然
「リンチだよ、コレ!
テープを巻き付ければ捉えたことになるのに…」
「ヒーローの所業に非ず…」
「緑谷もすげぇって思ったけどよ…
戦闘能力に於いて爆豪は間違いなくセンスの塊だぜ」
2人の闘いを見て様々な感想を述べる皆
その横で私はこれ以上見たくなくて目を瞑った