第4章 ーヒーロー基礎学ー
「じゃあ、また教室でな」
『はい、ありがとうございました』
学校に着き先生にそう言うと
私も自分のクラスへと向かう
教室に入るとまだ誰も来てなくて
ーただ朝の静けさに包まれている
(…まだ時間あるし…寝てようかな)
昨日より少し早く起きたため
眠かった私は自分の席に着くと
すぐさま夢の世界へ誘われたー
**??side**
「おはよう」
昨日と同じくらいの時間に教室に入るも
今日はある席を囲んで"しーっ"と
ジェスチャーしている皆がいる
僕はただ不思議に思いながら
手招きされた方へ近づくと
神無月さんが静かに寝息を立てていた
「朝来たら寝ててさ
ずっと起きないんだ」
「寝てるのに凄く綺麗で
起こすの勿体なくて皆で見てるの」
そう言った芦戸さんと麗日さん
でも確かに彼女の容姿は銀髪に蒼い瞳で
さらに整った容姿をしているから一際目立つ
でも雰囲気が同い歳と思えないくらい
大人びていて…儚げで綺麗な印象だ
「でもそろそろ先生来るし起こそっか」
女子が彼女の名前を呼びながら
トントンと肩をたたき起こした