第4章 ーヒーロー基礎学ー
ー次の日ー
昨日あれから先生にお礼のLINEを送ると
登下校を今後1人でするのは禁止となった
その為今朝も先生が迎えに来るらしい
昨日より早く起きある程度支度を済ませる
歯磨きをしながら髪を梳かしていると
ソファー辺りでLINEの通知音が鳴る
"着いた"
ただ一言それだけ
無駄が嫌いな先生らしいLINEだ
先生を待たせるわけにはいかず
バタバタと荷物を持って家を出る
下まで降りると運転席のドアに背を預け
煙草を吸っている先生の姿ー
『おはようございます、先生』
「あぁ、おはよう」
携帯灰皿で煙草を消しながら
また助手席のドアを開ける先生
(本当……先生優しすぎる…)
運転席に座った先生の横顔をちらっと見る
無精髭に伸びた長い黒い髪の毛
ーでもよく見ると整った顔をしている
じっと見すぎたせいで目が合った時
私は少し顔が熱っぽく感じた