第21章 ー林間合宿ー
そしてペア決めの結果
私の相手はデク君になった
「神無月さん…顔色悪いけど大丈夫?」
『あ〜本っ当にヤダ、無理、帰りたい』
心配する彼を他所にブツブツ行ってると
何故か勝己が恐ろしい顔で私達の前にいた
「おい、デクペア代われや」
「ななな、なんで?!」
「いいから変われってんだ!」
デク君に無茶を言う勝己を見てると
いつの間にか隣にいた轟君と目が合う
「…肝試し…大丈夫か?」
『…え、あ…うん…』
あの日から殆ど口を聞いてないせいで
彼との間にはただ気まずい空気が流れていた
(久しぶりに声聞いたかも…)
避けてたのは私自身なのに
心配してくれるのが嬉しく思えた
「はいはーい!ペアの交換は禁止だよ!
1番目の組行って3分経ったから2組目GO!」
そして結局ラグドールが現れたことで
デク君から弾き剥がされた勝己と轟君は
暗闇の肝試しのコースへと歩いていった
それから続々と向かうクラスメイト達
それに比例するように聞こえる悲鳴の数々
私の恐怖心は一層高まるだけだった