第21章 ー林間合宿ー
夕食も食べ終わり片付け終わり
次はお風呂だーと思っていた矢先
「肝を試す時間だー!」
芦戸さんのそんな声が聞こえたかと思うと
次は彼女の"ウソだろ?!"という声が響いた
『え…ね、ねぇお茶子ちゃん
あの肝を試す時間ってもしかして…』
「…レクリエーションの肝試しらしいよ」
どうやらお昼の訓練時に言われたらしく
1人離れていた私はそれを聞いてなかった
『…私も補習受けてくる』
相澤先生に引き摺られて補習へ向かう
芦戸さん達について行こうとしたが
ガシッと彼女に腕を捕まれ阻止される
「な!だだ駄目だよ、椿紗ちゃん!」
『やだ!はーなーしーてー!』
「ふ、2人とも何してるの?」
お茶子ちゃんとの攻防を続けていると
不思議そうにデク君含め皆集まってきた
「椿紗ちゃんが肝試し嫌やからって逃げるんよ」
「ケッ…ダッセェ、たかが肝試しだろが」
小馬鹿にする勝己を睨み付けるが意味もなく…
結局クラス対抗肝試しが開催された
先にB組が驚かす側でA組は2人1組で回るそう
「脅かす側は直接接触禁止で"個性"を
使った脅かしネタを披露してくるよー」
「創意工夫でより多くの人数を
失禁させたクラスが勝者だ!!」
「やめて下さい、汚い…」
プッシーキャッツの皆さんが嬉しそうだが
その中のワードが気になり更に身体が震えた
(え、失禁するほど怖いの?…)