第21章 ー林間合宿ー
そして一日の訓練が終わり夕食作りの時間
勝己の意外な一面を見た数人が騒ぐ中
私は昼間作ったチョコの入った袋片手に
B組の担任であるブラド先生を探していた
(んー…先生どこ行ったんだろ)
「なぁ誰か探してんの?」
声を掛けてきた方を見れば
B組の数人がマジマジと見てくる
『あ…そのブラド先生にちょっと』
「先生ならそっちの先生と話するって
部屋に戻ったけど…要件なら伝えようか?」
その中でも真面目そうなイケメン君が
そう言ってくれその好意に甘えることにした
『じゃあコレB組の人に配って貰えるかな?
…中身は回復薬の役目をするチョコなんだけど
常に持ってて貰えるといざと言う時役に立つよ』
「お、サンキュー」
「回復薬って貴女が作ったの?」
そして渡した袋の中の物を手にした
B組の面々に聞かれ頷くと何故か囲まれる
「美人で強くて優しいって
あんためっちゃ良い奴だね!」
『へ、あ…し、失礼します!』
その中でもポニーテールで美人な人に
そんな風に言われると照れてそのまま逃げた
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「え、なにあの可愛い反応」
B組でも姉御的な存在な拳藤と同じく
彼女の反応に顔を赤らめた者が数名いた
「A組羨ましすぎだろ…」
「回原、同感だ…でも話したお前も羨ましいわ」
この間の体育祭の後から
彼女の人気はB組にも広がっており
今回の事で彼女への好感が増したのだった