第21章 ー林間合宿ー
ー合宿3日目ー
昨日に引き続き個性を伸ばす訓練の時間
皆が叫びながら訓練している中
私も1人黙々とあるものを作っていた
『…これで人数分…できた』
目の前には42個分の包装されたチョコーー
昨日鋭児郎のお陰で効果が出るのは分かった
これはそれを改良して出来たもの
「神無月、どうだ?調子は」
『あ、相澤先生!…目的は1つ達成しました!
これA組全員に常に携帯するよう渡して下さい』
出来たチョコ達を袋に入れ渡すと
不思議そうにそれを覗き込む先生
「…これはなんだ?」
『まぁ所謂回復薬、です!
また前みたいなことになった場合に備えて
…だから先生もちゃんと持ってて下さいね!』
そう言うと先生は1つ取り出すと
自身のポケットへとそれを移した
「あぁ、分かった…携帯しておくよ
…にしてもお前はいつも他人ばかりだな」
呆れたようにそう言って頭を撫でる先生
ここでまた昨日みたいなこと言ったら
先生も気にしてしまうかもしれない
そう思うとただ笑って誤魔化すしか無かった