第21章 ー林間合宿ー
ーPM4:00ー
「さぁ昨日言ったね!
"世話焼くのは今日だけ"って!」
「己で食う飯くらい己で作れ!カレー!!」
皆身体がボロボロで動くのも辛い中
プロヒーローの彼女らは笑って言う
そして皆が怠そうに動き始める中
私はウキウキしながら作業に取り掛かった
「なんか…椿紗ちゃん楽しそうやね?」
『うん…なんかこういうのいいな〜って
訓練で疲れた後だけどそれが嬉しくてつい//』
野菜の皮を剥いているとお米を研いでいた
お茶子ちゃんに聞かれ少し恥ずかしくなる
「分かる!!皆とこんな風に過ごすん楽しいよね」
でも彼女も賛同してくれる…ホント優しい人だ
ーーーーーーーーーーーーーーー………………
「神無月ー、ちょっといい?」
ご飯も食べ、お風呂に向かう途中で
背後から鋭児郎に呼び止められた
『どうしたの??』
「今日昼間相澤先生が怪我したら
お前のとこに行けって言っててよ」
そう言って右腕の擦り傷を指す彼
硬化の個性の彼が怪我するなんて
よっぽど訓練が厳しく激しいのがわかる
「そんな大した怪我じゃないんだけどよ」
『ううん、ありがとう!
実はコレなんだけどさ…
ちゃんと効果が出るか見たいの』
そう言って液の入った試験管を渡す
ある意味実験台のような感じなのに
鋭児郎は気にすることなくソレを飲みきった