第20章 ー期末テストー
『も〜ほんっと!勝己の悪魔!』
食器を片付けながらまださっきの事を
ネチネチ言えば彼は馬鹿にしたように笑う
「おめぇが隙ありすぎんだよ
…おら、次早くこれ拭けや」
『はーい…あ、そういえばさ
勝己、1週間本当ありがとう
お陰でテスト対策バッチリだよ!』
「フンッ…当たり前だろ、俺が教えてんだから」
なんて言ってるけど照れてるのは
勝己の耳を見たらすぐにわかる
『ふふふ、本当勝己様々でした♪
テスト終わったら改めてお礼させてね』
「礼…ねぇ」
『あ、"彼女になれ"とか無しだから』
何となく体育祭のときを思い出し
そう言えばパシッと頭を叩かれ笑われ
「ハッ!!んな事…もう言わねぇよ
逆におめぇから言わせてやるわ」
なんて人の気持ちなんて無視して
あんな発言したとは思えない事を言う彼
『…体育祭の時と別人みたい(笑
まぁでも勝己の本当は優しいとことか
何だかんだ友達思いなとこ私は好きだよ』
「…んな事言ってっと襲うぞ、クソチビ」
そう言うが耳まで真っ赤なとこを見れば
照れ隠しに言ってるんだろうなとも思える
本当最初の頃はただの横暴な人に見えたけど
彼の事を知れば知るほど良さが見えてきた
でもだからこそ余計つらい時もある
(………ただ上だけを目指す勝己は
私にとっては太陽みたいに眩しいんだ)
復讐心に囚われた私と
彼では違いすぎるからーーー