第20章 ー期末テストー
『勝己、お待たせ』
部屋に戻って急いで料理を温め
待っていた彼の目の前に持っていく
「?!…今日はカレーか」
『うん♪きっと気にいると思うよ』
私の言った意味は1口目を食べた
彼の表情を見ればすぐに分かる
「おい、クソチビ…
何で俺が辛党って知ってんだよ」
『そんなのお昼あれだけ
一緒に食べてたらわかるよww』
顔には出さまいとしてるのかーー
でも口の端がうっすら上がってるのが
バレバレで…何だか可愛いくて仕方ない
(喜んで貰えて良かった…)
私も頂きますと言ってご飯を食べ始める
「…お前も同じ味付けなんか?」
『ん?…食べてみる?笑』
こっちをじっと見つめる彼に向かって
私のを掬って差し出すと迷わず食べる勝己
「?ッッ!!クソ甘ぇ…」
『あはは、私のは逆に甘口なんです〜』
思った通りの反応にケラケラ笑ってると
今度は逆に勝己の方のを口に入れられた
『か、からっ!?!みみみ、水!』
「けっ、ばぁぁか!ざまぁみやがれ」
自分で作っときながらあまりの辛さに
涙目になったままこうなった犯人を睨む
でもそんな彼はニヤッと笑って
またカレーを食べ始めた