第20章 ー期末テストー
あの轟君の告白から時は経ち
期末テストは1週間後に迫っていた
「全く勉強してねー!」
電気に賛同するように何人かも
期末テストへの不安を漏らしている
(正直今回は私も危ないかも…)
あの日から勉強が手につかないのが本音だ
周りでは勉強会をするみたいで
色んな組が出来上がっている
『勝己』
「…んだよ」
『鋭児郎に勉強教えるんでしょ?
…あたしも一緒に行っちゃダメかな』
「別に…来たきゃ勝手に来やがれ」
ぶっきらぼうに言っても
断らないとこが彼らしいとこだ
ーーーーーーーーー……
それから放課後毎日私の家に集まり
鋭児郎と一緒に勝己に勉強を教わっていた
「クソ髪!てめぇ、何度言ったら分かんだ」
「くっそぉー!!」
主に鋭児郎が集中的に教わってて
私は分からないとこを聞く感じだ
『ねぇ、勝己ここなんだけど…』
「あぁ?…ここはこれ代入して」
『…あ!なるほど…解けた!』
彼の教え方は分かりやすくて助かる
下手したら先生よりわかりやすい気もした