第15章 ー雄英体育祭・ガチンコバトルー
**爆豪side**
クソチビと半分野郎の準決ー
(この試合で勝った方が俺の相手か…)
「…神無月…あいつすげぇな
あの轟と互角に戦ってやがる」
隣のクソ髪は感心したように言うが
俺も正直アイツの個性には驚かされた
入学当初の"ただの身体強化"
それと比べものにならないくらい
強固性なのは今までのを見れば分かる
「…下手な嘘つきやがって…」
「ん?爆豪、なんか言ったか?」
「なんでもねぇよ」
クソ髪は"そっか"とだけ言い
また2人の試合へと目を向ける
そして開始から続く平行線のままの試合に
終止符を打つように放たれたクソチビの攻撃
それに向かって放たれた半分野郎の攻撃は
今までと比にならないの威力……
ただそれはぶつかり合うことなく
そのまま一瞬でクソチビの身体を飲み込んだ
「クソッ!」
「あ!おい!爆豪!?」
氷漬けから解放され半分野郎に
大事そうに抱えられるアイツの姿
オレはそれに耐え切れず
アイツが運ばれるであろう医務室へ走った