第15章 ー雄英体育祭・ガチンコバトルー
**麗日side**
デク君の試合の後…椿紗ちゃんの試合を始め
順調に3回戦進出の選手が決まっていく
「切島君とかっちゃん?!
…てことは神無月さん対塩崎さん
芦戸さん対常闇君の試合は…」
観客席に座って試合を観戦してると
後ろから聞こえた焦った声に振り向く
そこには試合前のままの姿のデク君がいた
「デク君!怪我綺麗に治して貰えたんやね!」
「う、麗日さん!…怪我は神無月さんが
治してくれたって先生から聞いて…
「え…椿紗ちゃんが?…
その言葉に私はUSJ事件の日の
相澤先生と彼女の光景を思い出す
あの時内緒にしててと言われた後に見たのは
彼女が先生にキスした後怪我が綺麗に治ったこと
「…らかさん?…麗日さーん!」
考え込んでいたところを
何度も呼ばれハット我に返る
「?!…あ、そ、そうなんやね!
その椿紗ちゃんも無事3回戦進出決めたよ!」
「そうなの?試合見たかったなー!
どんな戦いだったか教えてくれる?」
ノートを出しながら嬉しそうに話すデク君
嬉しそうに笑う彼とは裏腹に
私の心にはさっきの話のモヤが残る
それに気付かないように
彼が見れなかった試合の話を伝えたのだった