第15章 ー雄英体育祭・ガチンコバトルー
**椿紗side**
デク君の怪我を治してからすぐ
私は2回戦目の試合を迎えていた
目の前にいるのはB組の塩崎さん
「さぁて!さっきの試合も驚いたが次は
B組の美女対A組の美女対決だー!!」
相変わらずプレゼントマイクの紹介の
大袈裟さに苦笑しながら目の前の彼女を見る
茨の髪の毛を自在に操る彼女の個性
「そんじゃぁまぁ試合START!!!」
開始の合図と共に彼女の方へと両手を向ける
『……塩崎さんごめんね
ここでもたつきたくないんだ』
そして左右の手から風と火を起こし
彼女を囲うように火の渦を作り出す
反応が送れた彼女は
その渦に囲まれ動けないようだった
「おおーっと!!!開始早々なんだ!
草には火をってか!?やることが鬼だねぇ!」
(…鬼って失礼な)
ちょっと実況にムカッとしながら
ミッドナイトへと目を向ける
「塩崎さん、動ける?」
「…手も足も出ません、私の負けです」
「3回戦進出、神無月さん!」
結局彼女は反撃の素振りもなく
そのまま負けを認め私の勝ちとなった