第15章 ー雄英体育祭・ガチンコバトルー
「だから…僕が勝つ!!
君を超えて…君の力じゃないか!」
倒れた轟君にそう言い放つデク君ー
その直後ぶわっと轟君の左側が燃え
右半身を覆っていた氷さえも溶かした
「焦凍ォォォ!やっと己を受けいれたか!
そうだ!いいぞ!ここからがお前の始まり!!
俺の血をもって俺を越えて行き…
俺の野望をお前が果たせー!」
突然のNo.2ヒーロー・エンデヴァーであり
轟君の父の声に会場は一瞬静まりかえった
「エンデヴァーさん急に…
"激励"か…?親バカなのね」
会場の2人の周りの空気が変わる
きっとこれが最後の一撃になるだろう
そして2人が走り出しぶつかる寸前ー
審判であるミッドナイトとセメントスが
個性を発動させたが大きな爆発が起きた
「何コレェェェ!!」
爆風と共に飛んでくるコンクリートの瓦礫…
私はその爆風に耐えれず目をぎゅっと瞑った
「あぶねぇ!」
「椿紗!!」
でもその矢先隣から焦った声が聞こえ
ソレと同時に誰かに身体を抱き寄せられた