第15章 ー雄英体育祭・ガチンコバトルー
「にしても緑谷怪我ヤバくねぇか」
試合が進むにつれデク君の両腕は色を変え
轟君も少しずつ動きが鈍くなってきている
何故こんなにもボロボロになるまでやるのか
他にもっと戦い方はある筈なのに無謀すぎだ
「圧倒的に攻め続けた轟!!とどめの氷結をー…」
そしてもう使える手が無くなったデク君に
轟君がトドメをさそうとした所でソレは起きた
既に折れてるはずの指で更に力を使うデク君
「全力でかかってこい!!」
ただその一言だけがちゃんと聞こえたー
それから更にヒートアップする試合
怪我を悪化させていくデク君の姿が恐ろしい
『あれ以上やったらあの怪我…
リカバリーガールじゃ…治せないのに』
(でもきっとデク君は轟君の本当の力を
引き出そうと頑張ってるんだよね…)
前に聞いた轟君の過去の出来事
それが原因で半分の力しか使わないこと
きっとデク君ならその彼の壁を
打ち破れると信じたいー
そしてとうとうデク君の1発の攻撃が
轟君の腹部へと入って彼を吹き飛ばした