第15章 ー雄英体育祭･ガチンコバトルー

暫くして会場の修繕が終わり…
1戦目で引き分けだった切島君と鉄哲君の
勝者決定戦で切島君が2回戦進出となった

そしていよいよ2回戦
1戦目はデク君と轟君の対決

｢今回の体育祭両者トップクラスの成績!!
まさしく両雄並び立ち今!!緑谷vs轟START｣

開始直後に轟君の氷結が襲いかかり
それをデク君が超パワーで打ち消し

でもその対価として彼の指は変色していた

｢ゲッ始まってんじゃん!!｣

｢お！切島2回戦進出やったな！｣

そこへ先程試合していた切島君が戻り
私と上鳴君の間の席に腰をかける

｢次おめーとだ爆豪!!｣

｢ぶっ殺す｣

私を間に挟みやり取りする彼等
なんなら席を代わってやりたいくらいだ

｢でもおめーも轟も強烈な範囲攻撃
ポンポン出してくるからなー……｣

｢ポンポンじゃねぇよ、ナメんな
"個性"だって身体機能なんだ…
何かしら限度ってのがあんだよ｣

2人の会話を聞きながら勝己を見ると
自分の手をじっと見ながら考え込んでいる

(確かに誰でも"限界"はあるよね…にしても)

普段ただの口の悪い暴言野郎なのに
こういう時冷静に考えれるところー

『…格好いいのに』

｢あ？何か言ったか、クソチビ｣

前言撤回ーやっぱりただの暴言野郎だ