第2章 ー雄英高校ー
ー春ー
新しい制服に身を包み
綺麗に伸ばした髪をポニーテールに結ぶ
母親譲りの銀色の髪と父と同じ蒼い瞳
『よし…パパ、ママ行ってきます』
玄関に置いてある二人の笑顔の写真
唯一残っていた3人で写ってるものだ
それに微笑むとバックを持ち家を出た
マンションから最寄りのバス停に向かうと
丁度バスが到着していて急いで乗り込む
早い時間帯のお陰か席も十分空いてる
その中で2人掛けの席に腰掛けた
(この時間だと余裕で座れる…な)
耳につけたイヤホンから
ゆったりとした音楽が流れてくるー
バスの程よい揺れとゆったりとした音楽により
私はいつの間にか意識が途絶えていた