第11章 「国家安全局0課」
晴人「凛子ちゃん」
直己「ご無沙汰してます。木崎さん」
凛子「「何でここに?」」
2人の声がかぶった
晴人「いや…ファントムに襲われたゲートを送ってきたんだけど…」
凛子「彼がゲート…?」
木崎「ゲートであることを本人に話したのか…!!」
木崎は晴人の胸元を掴んだ
『晴人…!』
晴人「えぇ~…。どうした!誰!?」
木崎「俺の質問に答えろ!!」
「木崎さん!!」
晴人「you誰…」
木崎「答えろ!!」
「どうしたんですか!?」
木崎「…何でもない…」
木崎は晴人の胸元を離した
木崎「私について来い」
みんなは木崎についていった
『どうして凛子ちゃんがここにいるの?』
凛子「輪島さんが連れて行かれちゃったの」
晴人「どういうこと?」
凛子「だから、輪島さんを連れてっちゃったの!」
晴人「は?」
凛子「だから、この人が輪島さんを連れてっちゃったの!!」
凛子は木崎を指差した
晴人「え!?輪島のおっちゃんがコイツに!?」
木崎「静かにしろ!!!」
『!!』
木崎の怒鳴り声にビクつく
晴人の服の裾を握った
木崎「なぜ東京に出てきたんだ」
直己「あなたに会って、父のことを聞くためです」
木崎「…片山さんのことはすでに話したはずだ」
直己「いえ、あなたはまだ何か隠してる!」
木崎「………………」
凛子「そうよ!国安0科は何でも隠しすぎです!もっと情報を開示すべきですよ!!」
晴人「そうだそうだ!輪島のおっちゃんを何で連れてったんだよ!」
木崎「黙れ!…我々の活動はトップシークレットだ。余計な詮索は公務執行妨害に相当する。直己くんも…その辺りのことはお父さんから聞いて理解してるはずだが…」
直己「……………」
晴人「なるほど…。何か怪しさ満載だな」
凛子「うん…」
木崎「貴様に言われたくない…」
木崎は机の引き出しの中から写真を出した
その写真に写っているのはウィザードとが戦っている姿ばかり
晴人「俺たちの写真…」
凛子「それ…」
木崎「我々は君たちを監視していた。危険な存在としてな」
晴人「危険って…俺たちが?」