第9章 「新たな魔法石」
『私たちが…この子のことちゃんと守りますから…安心してください』
美紀子「…わかったわ…晴人くん…よろしくお願いします」
美紀子は頭を下げた
瞬平「よっしゃ!行こーう!」
凛子「ちょっと!荷物!!」
―――面影堂―――
洋樹は瞬平が気に入ったらしく、瞬平とずっと遊んでいた
コヨミ「ファントムに襲われたわりには元気そう」
晴人「ん~…。どうかな…」
瞬平「今日は、ずっと僕が守ってるからね!」
洋樹「どうせ寝ちゃうんだろ!」
瞬平「え!ちょっ!寝ないよ!」
で、案の定
寝ました
は心配になり、部屋をのぞいた
『(やっぱり…)』
洋樹は声を枯らして泣いていた
晴人「」
『晴人…』
晴人「聞こえたのか?心の声…」
『うん…』
晴人は扉を開けた
晴人「本当は帰りたいんだろ?」
洋樹は起き上がり、2人を見た
晴人「何で意地張ってんだよ」
洋樹「…………」
晴人は部屋に入り、ベッドに座った
は部屋の隅に立った
洋樹「パパが悪いんだ。いっつも仕事が忙しい忙しいって…そればっかり。ちゃんと約束したのに…」
の頭の中に映像が流れ込んできた
洋樹の誕生日プレゼント
頼んでいたものとは別のものが入っていた
洋樹はそのプレゼントを投げ捨てた
洋樹「別に欲しいものと違ったから怒ってるわけじゃないんだ。パパは僕の話…ちゃんと聞いてないんだって思って…。なのに…ママはパパの味方をするし…2人とも僕のことなんかどうでもいいんだ!!」
晴人「んなことないって…」
洋樹「あるよ…!!今日だって僕…死ぬかと思ったんだ…。結局この家に預けたじゃん!」
晴人「しょうがないなぁ…」
晴人は携帯を開いた
晴人「ほれ」
そして洋樹に画面を見せた
そこには心配でメールを送ってきた美紀子の名前がずらり
洋樹「これ…全部ママから…?」
晴人「子供のことがどうでもいい何て親はいないよ?お母さん、お前のことが心配だから、俺たちに預けたんだ。俺がお母さんの知り合いで、俺が魔法使いだから」
洋樹「…………」
晴人「明日…お母さんにちゃんと話してやんなよ?洋樹が何に怒ってるのか。な?俺たちもついててやるから」
洋樹は頷いた