第9章 「新たな魔法石」
―――警視庁―――
警官「申し訳ございませんでした!!」
凛子「いや…わかってもらえればそれでいいんだけど。結果的にあの子も保護できたし」
「失礼します。お母さんがいらっしゃいました」
母「失礼します…!!洋樹!!どうして誘拐されるなんて嘘ついたの!?」
凛子「すいません…。私たちも悪いんです。それより…お話したいことが…」
晴人「美紀子さん…?」
「え…?」
晴人「美紀子さんですよね…?俺…晴人です…。操真晴人」
「…あ…!!晴人くん…!?まぁ…大きくなって…!」
―――――
警察から解放されたみんな
いつものドーナツ屋さんに行き、晴人と美紀子は離れた席で久しぶりの会話を交わした
店長「お待たせしました~♪」
店員「新作の!」
「「パンプキンラブドーナツでーす♪」」
「「「……………」」」
瞬平「ねぇ、洋樹くんのお母さんって晴人さんと知り合いなの?」
洋樹「知らない」
瞬平「ということは…洋樹くんが生まれる前の知り合いなのかな…」
『余計な詮索はしない方がいいわよ』
瞬平「だって…気になるじゃないですか。晴人さん…自分のこと話してくれないし…」
『はぁ…』
瞬平「はっ!!まさか…美紀子さんが初恋の…!!」
ガッ!!!
『余計な詮索はしないでと言ったでしょ…?それ以上続けるのなら…焼き殺しましょうか…?』
凛子「ちゃん!?落ち着いてー!!」
『それとも溺死がいいかしら…』
瞬平「ちゃん…?顔が笑ってないんだけど…!」
『何ですって…?』
瞬平「ひぃっ」
美紀子「さぁ洋樹。お家に帰ろう。晴人お兄ちゃんが一緒に来て、あなたのこと守ってくれるって」
洋樹「…嫌だ」
美紀子「えっ…?」
洋樹「帰りたくない!!僕が晴人ん家に行く!!」
晴人「おい、何言ってんだ。家でお父さんお母さんと一緒にいる方がお前も安心だろ」
洋樹「パパやママなんて嫌いだ!!いない方がいい!!」
『!!』
キーン…
寂しさと…悲しみ…?
美紀子「洋樹…!?」
瞬平「まぁまぁまぁ!!お母さん!!晴人さんやちゃんはもちろん、僕も泊り込んで24時間体制で守りますから!!ね??」
美紀子「でも…」
洋樹はの服の裾を掴んだ