第53章 「仮面ライダーの指輪」
カランカラン…
瞬平「はぁ…っはぁ…っ、こ、子供たちは…っ…戻ってますか…!!」
輪島「あぁ、上にいる」
瞬平はそのまま床に倒れた
輪島「しかしなぁ…困ったことをしてくれたなぁ…」
―――夜―――
輪島「2人とも身寄りがなくてな…うちで面倒をみている。まるで兄妹のように仲がいいんだ。でも…もうすぐ変身する」
晴人「変身…?」
輪島「ここでは…時がくれば…人ならぬモノに変身するんだ」
晴人「一体何に変身するってんだ」
凛子「あんたもさっき見ただろ」
晴人「怪人に!?」
瞬平「グロンギ、ミラーモンスター、イマジンあとなんだっけ、忘れちゃった」
輪島「いろいろな種族がいる。何に変身するかはわからない」
晴人「ってことは…みんなも?」
凛子「俺たちはなりそこないだよ」
瞬平「怪人になれない人間のことです」
輪島「まぁそんな私たちと一緒にいるせいか…あの子たちは…変身するのを嫌がっている」
凛子「もう1人はどうなったんだよ」
輪島「それがなぁ…。まだ眠っているんだ…」
瞬平「あれからずっとですね…」
『あの…もう1人って…?』
凛子「もう1人子供がいんだよ。あいつらと同じくらいの年の子が」
晴人「その子はどこに?」
瞬平「上でずっと眠ってるんです。突然倒れてから起きなくて…」
晴人とは子供たちが眠っている部屋へ向かった
そこには苦しんでいる2人の子供と死んだように眠っている1人の子供
「大丈夫……必ず助ける……コヨミ… …」
『え…?』
晴人は自分の指輪を見た
『(この子が…この世界の私…?)』
晴人とは面影堂で夜を明かした
そしてその横を足音を立てないように歩く3人
晴人「どこに持っていくつもりだ」
手には指輪の入ったカバンが
『それをどうするつもりですか?』
輪島「アマダムにお返ししてくる」
晴人「アマダムってのは何なんだ」
瞬平「この世界の主ですよ」
晴人「それじゃああの子たちはどうなる!」