第6章 「決戦のコンクール」
コヨミ「だから今の自分を認めることができないのよ。…昔の私みたいに…」
『…コヨミだけじゃない…私もよ…』
コヨミ「…」
その言葉は…
晴人にも…コヨミにも言われた
だから私は前を向けた
『前に進むには…今を受け入れるしかないの』
コヨミ「あなたのことは…晴人とが必ず守ってくれる。2人は…最後の希望よ」
コヨミの話が終わり、高木の家を出た
外に出ると、プラモンスターのガルーダの魔力が切れた
『あ…』
は指輪の魔力を与え、ガルーダを動かした
コヨミ「いつまでいるつもり?早く帰って。私はここで見張りを続けるから」
凛子「あたしも手伝う」
瞬平「僕も」
コヨミ「あなたたちには関係ないでしょ!?」
『(これ以上コヨミを怒らせないでほしいんだけど…)』
凛子「いいえ。あるわ」
凛子はコヨミの手を握った
コヨミ「何するの!!離して!!」
凛子「離さない。だって…あたしも同じだもん」
コヨミ「え…?」
凛子「あたしも…コヨミちゃんたちと同じ。晴人くんから希望をもらったから…こうして…今を生きていられるの」
瞬平「僕も僕も!」
瞬平もコヨミの手を握った
凛子と瞬平はを見るが、は目をそらした
凛子「あたしたちには…何の力もないかもしれないけど…全てを受け入れることなら…あたしたちにもできる。だから…」
コヨミ「……あったかい…」
凛子「え…?」
コヨミ「…別に……好きにすれば…」
凛子と瞬平は笑いあった
凛子「ありがとう、コヨミちゃん」
―――コンクール当日―――
4人は高木のピアノコンクールを見に来た
そして高木の出番
凛子「決心がついたみたいね」
『何だ…いい顔してるじゃん…』
凛子「え?」
高木はピアノを弾き始める
凛子「ファントムは現れないみたいね…」
コヨミ「たぶん…もう来てるわ」
凛子「え…!?」
『(感じる…晴人の魔力…)』
《楽しい》
『え…?』
《この人…楽しく弾いてるよ》
『そう…』
コヨミ「…?どうしたの…?」
『ピアノの声が聞こえたの…』