第6章 「決戦のコンクール」
コヨミがローブを着て階段から下りてきた
コヨミ「晴人…眠ってるからお願い」
輪島「…あ、あぁ。わかった」
『コヨミ。私も行く』
コヨミ「…でも…」
『私の魔力は回復した。大丈夫』
凛子「どこに行くの?」
瞬平「コヨミちゃん!ちゃん!」
2人は何も言わずに面影堂から出た
着いたのは高木の自宅
コヨミはインターホンを押した
ピンポーン
ガチャッ
高木「はい?」
『(うわ…機嫌悪…)』
高木「何だ、こんな時間に」
コヨミ「話があるの」
高木はコヨミとを中に入れようとして扉を大きく開いた
高木「後ろの君たちもか」
なぜか凛子と瞬平まで…
コヨミ「何であなたたちまでいるわけ!?」
凛子「コヨミちゃんたちと話がしたくて追いかけてきたんだけど…」
コヨミ「あなたたちに話すことなんて何もないわ!!」
高木「おい。玄関先で騒ぐな。迷惑だ」
そして成り行きでこの2人も入ることに…
瞬平「うわぁ~!!すごいですね~!これ全部高木さんが!?」
瞬平は高木の部屋に飾られたトロフィーや賞状を見て驚いていた
高木「…で?話って?」
コヨミ「明日のコンクール…どうする気?」
高木「…君には関係ないだろ」
コヨミ「いいから答えて!」
高木「……気分次第だよ!僕はもうピアノなんか弾けなくなったって構わない。いや、どうせならファントムにコンクールごとめちゃくちゃにされるのもいいかもな」
コヨミ「うそ!」
高木「は…?」
コヨミ「この部屋に来てわかった。あなたはコンクールに行って、過去の栄光を汚されるのが怖いのよ」
高木「君に何がわかる!!僕が…僕がどれだけ苦労したか…!!」
コヨミ「あなたは今を生きてない!」
高木「…何だと…?」
凛子「コヨミちゃん…」