第50章 「サバトの幕開け」
《私は だ…》
《 …?》
《今日からお前は私の…》
誰…?
誰なの…?
《やだ…怖いよ…》
《大丈夫だ…眠っている間に終わる…》
これは何…?
何が起きているの…?
《なぜだ…!!こんなはずでは…!!》
《苦しい…!!苦しいよ…!!》
《すまない…すまない…!!》
『!!』
私の名前…?
そこで目が覚めた
『誰…何…あの声…それに…私の名前…』
コツン…コツン…
『!!』
誰かが階段を上ってくる音がする
『…っ』
ガチャッ…
扉を開けて姿を現したのは譲だった
『譲…くん…?』
笛木に無理やり連れて行かれたあの…
『無事だったんだね…!よかった…。仁藤さんも心配してたんだよ…?』
譲「………」
『譲くん…?』
譲は無言でに歩み寄る
はそんな譲に少し恐怖しながら後ずさりをする
トンッ…
『…っ』
後ろは壁
『どうしたの…?』
譲「迎えに来ました。行きましょう」
『行くってどこに…』
《チェイン! ナウ!》
『きゃっ…!!』
は鎖で縛られ、身動きができない状態に
『どうして指輪…ベルトまで…』
《テレポート! ナウ》
と譲は白い光りに包まれて部屋から消えた
―――――
着いた場所は祭壇のある柱に囲まれた場所だった
『何…ここ…』
そしてその祭壇にはコヨミの姿が
『コヨミ…!!』
コヨミはいくら呼んでも動かない
気を失っているようだ
『どういうこと…一体何をするつもり…!?』
笛木「コヨミを蘇らせるための儀式だよ」
『笛木…!!コヨミを…蘇らせる…!?』
笛木は自分とコヨミとの関係
そしてコヨミがこんな体になってしまった原因を話した
『そんな…こと…』
笛木「。今までコヨミを守ってくれてありがとう」
『え…?』
そして笛木は淡々と賢者の石のことや守護神のことを話し始めた
『じゃあ…私は…』
笛木「コヨミの中にある賢者の石を守る守護神…」
頭が追いつかない
笛木「…お前をそんな体にしてしまったのは私のせいだ…。お前のことも治してやりたいが…」
『ちょっと待って…「こんな体にした」って…どういうこと…』