第49章 「賢者の石」
『う…』
目を開けると見知らぬ部屋
どうやら気を失っていたらしい
『ここ…は…』
起き上がって見渡す
そこには魔方陣らしきものが数個
『何…これ…』
魔方陣の中心に映像が映っているがぼやけていてわからない
『(気味が悪い…ここはどこ…?晴人…!みんな…)』
《目が覚めたか》
『!!』
振り向くとそこには白い魔法使い…笛木が立っていた
『…ここはどこ。今すぐ帰りたいんだけど』
笛木《それはできない》
『何で…』
笛木《君には…協力してもらわなければならないからな》
『協力…?』
笛木《君が覚醒するこの時を待っていたんだ… 》
『!?』
説明されている意味がわからない…
覚醒って何…?
私そんなの…
『嫌…』
何だかわからないのに…この嫌な感じは何…?
笛木《悪いが…あと少しだけ眠っていてくれ…》
笛木はの瞳に手を被せた
『…っ』
は意識を手放して倒れた
笛木は倒れるを抱えた
笛木《… 》
そしてをベッドに寝かせて部屋を出た
―――――
そんな頃、晴人と凛子の元には木崎の意識が戻ったという連絡が入った
凛子「よかったです…。木崎さんの意識が戻って…」
晴人「ホントに大丈夫なのか…?」
木崎「あぁ…。が…本当は俺の心配より…笛木のことが聞きたくて来たんじゃないのか…?」
晴人「…じゃあ…お前はやっぱり笛木の素性を…」
木崎「あぁ…。俺はそのせいで奴に襲われたんだ…」