第41章 「自転車に乗りたい」
~♪~♪~♪~
晴人「瞬平…?」
ファントムが現れたという知らせだった
3人は急いで現場へ向かった
そこにはグールと戦うビーストとゲートらしき少年が襲われそうになっていた
晴人はウィザードに変身し、ファントムの前に飛び出し阻止した
『大丈夫?』
はゲートである少年に駆け寄った
少年は頷いた
は足元に魔方陣を張った
《何だか冷めちまったぜ~…また会おう》
ファントムはウィザードから離れ、去ろうとしていた
『待ちなさい…!』
バシュッ!
の放った矢は当たらなかった
そしてビーストもグールを片付けた
少年はビーストの元へ走り出した
『え…』
仁藤《はぁ~…食った食った…お、大丈夫か?》
少年「あの…!僕に…自転車の乗り方を教えてください…!」
仁藤《あ~、はいはいはい…え!?》
―――はんぐり~―――
瞬平「君…自転車乗れないの?」
少年「今まで避けてたから…」
仁藤「いやぁ~…教えるのは全然いいんだけどよぉ…」
晴人「今は危ない。ファントムを倒して、落ち着いてからにしな?」
少年「早くしないと間に合わないかもしれないんです…!」
『…?』
チリンッ…チリンッ…
鈴の音に少年は振り返った
「譲くん…」
譲「…こんにちは」
「こんにちは…」
譲「……」
「……」
店長「お待たせ~!」
「あ、ありがとうございます。じゃあね」
女性はそのまま行ってしまった
「「はははは!」」
晴人「なるほど~!可愛いじゃん」
譲「何ですか…」
仁藤「わかってるわかってる!皆まで言うな~、今の彼女にいいとこ見せてぇんだろ~?」
『ちょっと…』
譲「違うよ…!朱里姉ちゃんとは家が近くて…小さい頃よく遊んでくれたんだ…でも…」
朱里の新しい自転車に譲が無断で乗ってしまい、ケガを負ってしまった
そのせいで朱里は譲の母親に怒られてしまい…
譲「それから何か…話しづらくなっちゃって…でも…昨日聞いちゃったんです…来週…朱里姉ちゃん家引っ越すんだって…」
瞬平「え…来週!?」
譲「だから僕…どうしても…」
仁藤「…よーしわかった!俺に任せろ!!」
譲「ホント!?」
仁藤「おう!男見せてやろうぜ」
晴人「じゃあ俺は用事済ませてから行くかな」