第41章 「自転車に乗りたい」
―――面影堂―――
輪島「すまなかったなぁ…。俺はまたあの男のために指輪を…」
晴人「仕方ないさ。人の命がかかってるなんて言われたら…」
白い魔法使いが持っていった指輪は輪島が作ったものだった
輪島「1年前と何にも変わってないなぁ…俺は…」
―――1年前―――
輪島「名前も身分も明かせないとなると…こちらとしてもお引き受けしようが…」
笛木「代金なら全額前払いする」
輪島「お金の問題じゃなく…こんなに…?」
笛木のカバンには大量の札束が
笛木「何より輪島さん。この珍しい石を…形にしてみたいと…思わないか…?」
アタッシュケースには4種の石が
輪島「…!!」
―――――
輪島「そういや今回渡された魔法石は…今までのと感じが違ったな…」
コヨミ「特別な指輪なのかな…?」
晴人「さぁな。でも…奴は何かをやろうとしている…。探してみるか…」
―――翌日―――
晴人とは凜子に協力を求めた
凜子「40代~50代の男ねぇ~…。他に手がかりはないの?フルネー…」
晴人「ない。もしかしたら笛木ってのも偽名かもしれない。わかってるのは…奴の顔だけだ」
凜子「ん~…それだけじゃ探すのは難しいわね~…。国安に頼るしかないわね」
晴人「…!!…あいつに…?」
凜子「ていうか…ちゃん?どうしたの?さっきから黙って…」
『え…?あ…いや…何でもない…』
晴人「…?」
3人は国安に向かおうと歩き出した