第40章 「ピッチの忘れ物」
―――サッカー場―――
『和也さ…!』
そこにはユニフォームを着てサッカーをする晴人と和也の姿が
『何だ…いるじゃん…』
何だか自分も暖かい気持ちになる
和也が晴人からボールを奪い、シュートを決めた
晴人「やっぱお前はすげぇよ和也!怪我してたとは思えねぇよ」
和也「サンキュ。晴人、これで俺も前に進める」
晴人「え?」
和也「俺は改めてプロを目指す。お前とプレーできないのは残念だが、夢の形は違っても、追いかけることは同じだよ」
晴人「…………」
和也「頑張れよ魔法使い!」
晴人「お前もな!」
2人は笑い合っていた
「ここにいたのか」
『誰ですか…?』
筋肉質の体に迷彩の服
「そうか。お前はファントムになった姿しか見ていないのか…」
『!!』
は弓矢を構えるが
バシッ
『っ!!』
「お前の攻撃は効かん!!」
ガッ
『う…っ』
は壁に吹っ飛ばされ、気を失った
「弱い奴には興味がないが…」
男はを掴み、サッカー場の中へ入って行った
「楽しそうだな」
「「!!」」
ドサッ…
晴人「…!?」
「ボール遊びなら俺も仲間に入れてくれ」
晴人「…お遊びはお断りだ。真剣勝負なら受けてたつぜ」
「ふっ…」
男はファントム姿へ変わった
晴人「変身」
《フレイム プリーズ!ヒー、ヒー、ヒーヒーヒー!》
晴人《和也と夢は俺が守り抜いて見せる》
ウィザードはサッカーボールに足を乗せた
晴人《俺が…最後の希望だ!!》
ボールを蹴った
《フンッ》
ファントムはボールを弾く
晴人《和也…悪いがを頼む。…ピッチから出ていけ!!ここは俺たちの神聖な場所だ!!》
ウィザードはファントムをピッチから出した
和也「おい!!大丈夫か!?おい!!」
『う……和也さん…?ファントムは…!?』
和也「今晴人が戦ってるよ」
『行かなきゃ…!!』
和也「俺も行く。見届けさせてくれ」
『和也さん…』
和也「……………」
『わかりました。でも…』
は和也の足元に魔方陣をはった
『魔法陣の中から出ないでくださいね』
和也「わかった」