第31章 「魔法の消える日」
瞬平「どうしたんですか?」
凛子「昏睡してる人がまた見つかったみたい。あ、ドーナツありがと!ごちそうさま!」
凛子はドーナツを持って行ってしまった
店長「刑事も大変ねぇ…」
「そんなに引っ張らないでお兄ちゃん!」
「やっぱりいいなー、外は!」
そこにお兄ちゃんと呼ばれた男の子と少女が
「うん…」
「またそんな顔する~…。よし、これで元気出せ!」
男の子の手にステッキが現れる
「手品~?」
「見て驚くなよ~?」
ステッキが宙に浮かんで左右に行き来する
しかし長くは続かず、すぐに落ちてしまった
「はぁ…」
晴人「貸してみ?」
晴人はステッキを拾って投げる
《グラビティ プリーズ!》
グラビティの魔法でステッキが宙に浮かぶ
「すごーい!!」
「何…!?」
瞬平「何って、君の手品が失敗したから、魔法で晴人さんがフォローをね」
「魔法…?」
瞬平「何を隠そう、晴人さんとちゃんは…魔法使いなんです!!」
晴人「そんなデカイ声で言わなくて…!」
「はぁ?魔法なんてあるわけ…」
「わぁ!」
グラビティのエリア内に少女が入り、ステッキと一緒に浮かび上がる
「お兄ちゃん、魔法だよ!本当の魔法使いさんだよ!」
少女を下ろした晴人は少女に指輪をはめた
《ドレスアップ プリーズ!》
魔方陣を通った少女の衣装が変わった
晴人「おぉ~!」
『可愛い』
《プリーズ!》
今度はお姫様
「わぁ~!お兄ちゃん見て見て!お姫様みたい!」
晴人「お姫様。この魔法使いに何でもお任せください」
「あんた本当に魔法使いなんだな!すごいよ!」
~♪~♪~♪~
晴人「あ?ちょっとごめん」
鳴ったのは晴人の携帯だった
晴人「どうした凛子ちゃん。……わかった、すぐ行く!」
瞬平「ファントムですか?」
晴人「あぁ」
少女は指輪をはずした
晴人「ごめん。もう行かなくちゃ」
「えー…どうして?もっと魔法見たい」
《コネクト プリーズ!》
晴人はどこから取ってきたのか、ピンクの花を持っていた
晴人「これでショーはフィナーレです」
晴人は少女に花を渡した
「きれーい!」
晴人「後は頑張れよ!」
瞬平「じゃあね!」