第25章 「魔法使いの祖母」
―――面影堂―――
敏江「そう…だから私があんなバケモノに襲われたの…」
瞬平「うん」
晴人「そういうこと」
敏江「長生きしてるといろんなことがあるものですねぇ。まさか、魔法使いに助けられるだなんて」
輪島「驚いたでしょう~?しかもそれがご自分の…」
仁藤「あ―!!おじさんおじさん!!トイレどこだっけねぇ!?」
敏江「…?」
敏江はコヨミを見る
敏江「もしかして魔法少女ビーストって…あなただったの?」
コヨミ「え?あたしは魔法使いじゃ…っていうかビーストって…」
仁藤「わ―!!コヨミちゃん今日も可愛いね~!!お兄ちゃんが新しい帽子を買ってあげよう!!レッツショッピング~!!」
コヨミ「ちょっと…!!」
敏江「攻介!!何の真似ですか!!騒々しい!!」
仁藤「…何だよ!!ばーちゃんがわざわざ東京出てこなきゃ、こんな面倒なことにならずに済んだんだぞ!?」
敏江「一体どういう理屈ですか?きちんと説明しなさい」
仁藤「いいから福井に帰ってくれよ…頼むから」
敏江「お前が一緒ならいつでも喜んで帰りますよ?」
仁藤「……………」
―――――
晴人とは仁藤のいる公園に来た
晴人「何だよ。一緒に食べてきゃよかったのに」
仁藤「あそこにいたくなかったんだよ」
晴人とは座った
仁藤「子供の頃から…やたら厳しくて…怒られてばっかでさ。俺のやることなすこと…全部反対された」
子供の頃の思い出
進学の承諾…
全てのことに反対され続けたらしい
仁藤「晴人。ちゃん」
『(名前呼ばれたの初めて…ってか名前知ってたんだ)』
仁藤「俺の代わりにばーちゃん福井まで送ってってくれ。頼む」
晴人「…しょーがないなぁ」
―――翌日―――
晴人「悪いね、おばあちゃん。一緒に帰るのが俺たちで」
敏江「あんな出来損ないの孫よりも、よっぽど心強いわ」
瞬平「仁藤さん…駅まで見送りにくればいいのに」
『(いるけどねー…。後ろに。でもまぁ…言わないでおこう…)』
駅前に向かうバスが来た
『バッグ貸してください。私が中まで運びます』
敏江「あら…ごめんなさいね」
、敏江、瞬平と入るが、晴人が外に置き去りに
晴人「え??」
『晴人!?』