第25章 「魔法使いの祖母」
晴人「ちょっと!運転手さん!?乗る乗る!!」
運転手は無言でバスを走らせた
瞬平「ちょっと、まだ乗ろうとしてたのに…」
「悪いが乗せるわけにはいかん…」
瞬平「お、お前は…!!」
『瞬平くん…?』
運転手はファントムへと姿を変えた
『ファントム!?』
《今度こそ絶望の淵へ運んでやろう…》
バスは加速していく
そして横に激しく揺れる
『きゃぁっ!!』
しかもそこにグールが現れる
「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
『下がってください!!』
は弓矢を構えてグールに向かって撃つ
しかしバス内が揺れて狙いが定まらない
『もう!!』
弓矢を諦めて足でグールを蹴り上げた
『あ、意外といけるかも』
しかし女の力では弱く、簡単に掴れてしまった
「あ―!!」
後ろにいた黒い服や帽子を被った怪しい人物
『遅い』
仁藤「気づいてたのか!?」
『当たり前でしょ…』
仁藤の帽子とカツラ、サングラスが落ちてしまった
敏江「攻介!!」
仁藤「あ…!」
『バカ…(だから小声で言ったのに…)』
グールは敏江に近づく
『!!』
はすぐに敏江に魔方陣をはる
『来ないで!!』
グールに向かって弓矢を構える
仁藤「どけ!!おりゃ!!」
『仁藤さん…』
仁藤「ばーちゃん。説教は後でな」
《ドライバー オン!》
仁藤「変~身!!」
《セーット!! オープン!! L・I・O・N・ライオーン!!》
敏江「!!」
《またお前か!》
バスの中は狭くて乗客も乗っているので派手に戦えない
『早くバスから出なきゃ…!!』
しかしファントムはハンドルを大きく回し、バスを大きく揺らす
『きゃぁっ!』
バスの入り口が開き、ビーストが振り落とされそうになる
『仁藤さん!!』
が助けに行こうとするがグールが邪魔をする
『もう!!』
これじゃあキリが無い!!
キキーッ!!!
『!!』
バスが止まる
仁藤《早く逃げろ!!》
『みなさん早く!!』
乗客をみんな降ろす
も降り、すぐに敏江に駆け寄る
バスは晴人が止めてくれたみたいだ
『晴人…!』
ウィザードとビーストは次々にグールを倒していく
敏江「あの魔法使いが…攻介…!?」