第21章 「近づく真相」
女性は瞬平の腕を振り払い、落ちている携帯の元へ
《ん…?》
瞬平「そんなことより早く!!」
『はぁ…』
女性は携帯を見つめてる
『(何なのこの人…。今の状況わかってるの…!?)』
―――喫茶店―――
その後、晴人と連絡を取り、近くの喫茶店に逃げ込んだ
『(ここの紅茶微妙…)』
志保「あーもう繋がんない~!」
晴人「あなたが狙われているってこと、わかりますよね?」
女性は電話をかけるのに精一杯
晴人「まぁでも安心して。俺が必ず守って…」
志保「あ、もしもし、ひさくん!?大変なの。あたし今バケモノに襲われて…」
晴人「聞いてない」
『さっきからこの調子よ…』
志保「違うの!冗談じゃないの!もう旦那様なら信じてよ~!すっごい怖かったんだからぁ~!」
瞬平「人と繋がってないとダメなタイプなんですかね?」
晴人「さぁ…」
志保「あ!!もうこんな時間!!それじゃぁひさくん、また後で!」
女性は電話を切った
志保「大変!友達とランチの約束!!」
瞬平「ちょちょちょちょちょ!!!」
晴人「ちょっと待ってよ志保さ~ん!!」
女性は扉を開けようとするが瞬平がそれを阻止している
晴人「俺たちの話…聞いてた…?」
志保「だって!!もし約束破って友達に嫌われたら…!!あたし…うぇぇぇぇ!!!!!」
瞬平「あーあー!!」
晴人「もう泣きたいのはこっちだよ~!」
『(うるさい…)』
志保「うぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
晴人「わかったわかった!わかったから!!俺たちもついていくから」
女性は嬉しそうに店を飛び出した